卵管閉塞の説明と原因について
卵管閉塞を患ってしまうと健康な女性と比較して妊娠する確率が圧倒的に低くなります。
それは卵管が詰まることで精子と卵子が結びつくことができないからです。
精子と卵子は子宮内で結合して受精卵になります。
卵子は排卵された後に精子と結びついて卵管を通って子宮内にたどりつきますが、卵管が詰まってしまうことで子宮に移動することができません。
この卵管が詰まっている状態を卵管閉塞と言います。
原因は様々あり、子宮内膜症の圧力によって卵管が塞がってしまうケースや過去に開腹手術を行ったことで腹膜炎が発症してしまったことが原因のケース、細菌に感染してしまったケースとあります。
卵管閉塞は片側だけ詰まっている場合は、そのつまりを取り除くことで妊娠することができます。
卵管閉塞を取り除くには
片側だけの卵管閉塞の場合は上記の説明のように取り除けば自然妊娠する確率は高まります。
有名な治療法としてFTが挙げられます。
正式名称は卵管鏡下卵管形成術と言います。
この方法はまず子宮内にカテーテルと呼ばれる特殊な管を挿入します。
その先にはバルーンが付いており、卵管内で膨らますことで詰まりを取り除く方法です。
このFTの最大のポイントは体外受精しか方法がない重症のケースでも治療することが可能です。
その他にカテーテルの先端にはカメラが付いているため、卵管内を観察することができます。
費用についても保険を適用することができるため、自己負担額が少なくなります。
治療期間についても体に負担が少ないので日帰りで帰ることができます。
ただ施術を受けた10%の人が再び卵管閉塞を発症させる可能性があります。
また、FTを行っても解決できないケースもあります。
卵管閉塞が治れば妊娠できるか?
卵管閉塞を患っている女性のなかには卵管閉塞が治れば妊娠できると思っている人もいるでしょう。
ここで注意しておきたいのはFTなどの治療はあくまでも卵管閉塞の治療であるということです。
たとえ卵管の通りが良くなったとしても、妊娠できないケースは多々あります。
卵管の通りが良くなって卵子が子宮に移動することができても、卵子の質が低ければ妊娠することはできません。
また女性ホルモンの分泌に問題があると、子宮内膜が厚くならず着床することができません。
ここで言いたいのは卵管閉塞さえ治れば万事解決と言うわけではないと言うことです。
卵管閉塞はあくまでも不妊の原因の1つなので、他に原因がある場合は妊娠することができません。
ですから不妊で悩んでいる女性は、不妊の原因を把握してから治療を受けたほうが良いでしょう。http://xn--vckvb3bzb4b1c1415a7vhy81iba.biz/